1月27日 月曜日 快晴


朝7時に起きる。変更してもらった部屋は窓が大きいので朝になるとちゃんと明るくなるのがいい(笑)。着替えてご飯を食べに行く。朝食は昨日と同じだ。どうやら毎日同じらしい。ハムとパン、そしてヨーグルトを食べる。

今日は晴れたらイタリア側に滑べりに行くと聞いていたので、ちゃんとフロントに預けておいたパスポートを食後に持っていく。今日は、快晴のようなのでイタリアに行くのは間違いないだろう。サクサクと着替えて準備を整える。今日は板がないのでちょっと楽。でも、チェルビニアの街を歩くために靴を持っていかなければならなかった。

昨日と同じように、駅まで送ってもらう。昨日チューンナップに出しておいた板を取りに行く。出来上がった板を見ると、エッジの鋭さにちょっとびっくり。トップはちゃんと落してあるみたい。約3,000円にしては上々の仕上がりだった。

バスでLand Tunnelへ向かう。バスを降りたところからゴンドラ乗り場までちょっと登らなければならない。しまったブーツじゃなくて靴のままくればよかったとちょっと後悔する。階段でも犬の糞がいっぱい落ちている… ゴンドラでFURIまで登る。

FURIから3本のロープウェイが出ているがメインはTrockener Stegまでのようだ。Trockener Steg行きに乗ってしばらく行くと氷河の終りが見えてくる。残念ながらMATTERHORNは山の陰で頭の部分しか見えない。Trockener Stegに着くと、一休み。上に着いたら滑べり続けるらしいのでトイレ休憩を兼ねているようだ。上のレストランに登るとMATTERHORNが目の前に見える。素晴らしい。もちろん写真を撮りまくる。

Trockener Stegから巨大なロープウェイでKlein Matterhornに登る。さすがに標高3,000mを越えているので空気が薄いような気がする。長いトンネルを抜けて外に出る。意外と寒い。準備運動をしているとフェローの他の組の人に追い付かれる。「この人たちは昨日から滑べっている強者の方々です」と紹介されてしまう(笑) しばらく景色を眺める。遠くの方にモンブランが見える。
Kl. Matterhornから見たモンブラン

さていよいよ滑べり始める。バーンは硬め。スピードが出るが、広いし人も少ないのでガンガン飛ばせる。気温は低いらしく耳が痛い。気持ち良く滑べりイタリアとの国境にたどり着く。まあ、国境といっても看板が立っているだけなんだけど。とりあえず、日本人らしく記念撮影をする。

ここからチェルビニアまで約10kmのダウンヒルだ。ガイドは早々と止まらない宣言をしてしまった。まあ基本的に一本道なので迷うことはないそうだ。滑べり始めると硬いバーンなのでスピードが出る出る。ずーっと気合い入れて滑べってると疲れるだけなので、適当に気を抜いて景色を眺めながら滑べる。イタリア側からみるMATTERHORNは全然形が違っている。それに続くチェルビニアの北壁も奇麗だ。

どれぐらい滑べっただろうか… 本当に止まらずにチェルビニアに到着する。まだ昼飯には早いので、もう一回滑べるために登る。途中で乗り継いでまた国境に到着。今回はゴンドラ駅なのでちゃんと国境の線が引いてある。「ほら上にも引いてありますよ」というガイドの洒落を真に受けて上を見たのは私だけだったようだ…クソ〜 。ここでも日本人らしく国境線を跨いで写真を撮る。

こんどは違うコースでチェルビニアまで滑べる。こんどのコースは若干日あたりがいいので、雪が柔らかい。奇麗にグルーミングされているので、気持ち良く滑べることができる。起伏があってなかなか面白いコースだった。最後は、チェルビニアの街のすぐ手前まで滑べっていく。

街に入って物置きに板とブーツを置き、持ってきた靴に履き変える。まだ食事まで時間があるので買い物をすることになる。イタリアの物価はたしかに安い。日本では5,6千円しそうなサングラスが2千円ぐらいで買えてしまう。しかも、円が使える(笑) 日本人のオーナーがいる皮製品の店にいったが、さすがに革製品は高かった。スポーツ店が多くて思わず買ってしまいそうになる。ある店では、私の黄色いウェアを見て、「あなたにピッタリ」といいながら黄色いフリースを出してきてくれた。12,000円ぐらいだったので買いはしなかったけど。結局、Pinsとステッカーを買った。
チェルビニアの肉屋さん

さて、いよいよ食事だ。イタリアの食事は美味しいとの評判。今回は物置き代と合わせて35sfrの食事だ。まず、前菜が出てくる。サラダなのだがドレッシングは自分で作らなくてはならない。ビネガーとオリーブオイル、塩の瓶が無造作に置いてある。日本人的には、ビネガーは苦いのでたくさん入れない方が美味しく食べられると思う。次に3色スパゲティが出てくる。トマトソースとクリームソース、キャビアのクリームソースの3種類だった。結構量があるし、美味しい。ここで食べ過ぎるとメインが食べられなくなってしまうので注意。メインはお肉。とても美味しい。スイス側よりもやはりイタリア側の方が食事は美味しいなあ。

食事をのんびり食べてしまい時間がかなり過ぎてしまった。物置きから板とブーツを出し、Monte Cervinoをバックに写真を取る。イタリア側ではMatterhornのことをMonte Cervinoと呼ぶ。形もかなり違って見える。Jバーで登って、さっき乗ったゴンドラまで滑べり降りる。また国境まで登る。
Monte Cervino

国境からしばらく緩斜面が続くので、最初っからクラウチングを組んで直滑降で行く。斜面に変化が現れてしばらくすると、Trockener Stegに到着。そのまま滑べり降りる。ここからFurggまでのコースは非常に楽しい。斜面は変化しつづけ幅は非常に広いもんだから、かなりの速度が出ているにも関わらずロングターンでカッ飛ばせる。斜面が急に変化するところでは、体がジャンプしてしまうからさらに楽しい。私はこのコースが大好きになった。

FurggからSchwarseeまで、3連のゴンドラで登る。短いが非常に遅い。別名いもむしゴンドラ。ゴンドラを降りたところでお茶をする。テラスはちょっと寒かったが喉が乾いていたのでビールを飲む。夕暮れのMatterhornを見ながらビールを飲んでいると、八巻氏が以前サンアントンで会ったという女性に会った。一度、フェローのガイドをやって、今は別の旅行会社のガイドをやっているらしい。変に思い込みが激しい女性であった。

日もだいぶ落ちてきたので、帰ることにする。植田氏と関上氏は滑べって降りることにして、残りの人々はゴンドラで降りることにした。ところがゴンドラは16時きっかりに止まってしまい乗れなくなってしまった。しょうがないので滑べって降りることにした。日が落ちて斜面が暗くなっているために起伏が良く見えない。そのうえ、硬くてコブになっているみたいだ。エッジが全然たたないもんだからかなりてこずってしまった。

長〜い林間コースを抜けて、FURIに到着。もうかなり暗くなってきている。ゴンドラの下りに乗り込みZERMATTへ。明日もここにくるらしいので、ゴンドラ駅にそのまま板とブーツを置いていくことにした。その方が楽だと思う。靴に履き変えて歩いてホテルに戻る。途中、お土産屋さんをぶらぶらしながら歩いていくと、でっかい教会が見えてきた。ホテルから見えた教会だ。結構、大きかった。

部屋に戻りビールを飲みながらくつろぐ。夕食まで街をぶらぶらして過ごす。ZERMATTの街はかなり栄えているので、結構見るものがある。怪しい中華屋でラーメンが食べれるらしい。日本語で書いてあったから間違いない(笑)。

夕食は相変わらず出てくるのが遅いが、昨日よりは早くなっているようだ。我々が食べ終って暇そうに話しているのに気付いているに違いない。近くの炭火ででっかい肉を焼き始めた…おいしそうだ。このホテルのレストランは美味しいとの評判らしく、夕食はなかなか美味しかった。デザートのアイスクリームを除いては… 食後はそのまま寝てしまった。たくさん滑べったからなあ。


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