[ 13377 ] 迷惑メール(spam)撲滅私的調査会 HTML化ログ |
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ID-code:9dd1BEJlX1M
はじめまして、このような投稿は不適当ですか。
「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」に関して
1、表示義務の特定電子メールである旨「未承諾広告※」
これさえ付ければ、送っても問題ないのか。
2、拒否者に対する送信の禁止
送信拒否の通知をした者に対して送信者が特定電子メール
の送信をすることを禁止する。
特に問題なのは、2番です。
なぜ、わざわざ送信拒否のメールを出さなければならないのか。
これは、逆だと思います。送信を承諾した時にメールを出すのが
本当だと思います。それに、他の投稿にもあるように、必ず送信
を止めるとは限りません。また、送信拒否も「本文だけ」とか
「メールアドレスだけ」とかいろいろ書いてあって何とか拒否出
来ない様な文面にしているみたいです。その上、メールヘッダー
送信者、送信拒否のアドレスがすべてちがいます。それが怖くて
送信拒否のメールをほとんど出したことがありません。
結局、この法律は送信者が有利だということですか。
この法律をどのように思われますか。よろしくお願いします。
ID-code:Yo7xBLCvwI6(本記事は07/25-03:21に修正されました)
前回のスパム規制2法の不十分さは制定時から意見が出ていたものであり、
今更、憤るのも...という気持ちが正直ありますね。
以下のような頁で規制2法の無力さが十分に予想
あるいは結論づけられていますね。
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●「変なメールを受け取ったら」のくまたろう氏の見解
http://www.kumat.com/hennamail/spam/case_0701_2.htm
●ZDNetのニュース:Mobile:NEWS 2002年7月25日 00:29 AM 更新
迷惑メールは法律で取り締まれるのか
http://www.zdnet.co.jp/mobile/0207/25/n_meiwaku.html
●私・高崎の、法律に関する提言と矛盾点指摘
・緊急提言「行政はspam撲滅に向けた効果のある制度整備の確立を早急に行うべし!」
http://earth.endless.ne.jp/users/stakasa/spam/jianyi.html
・「Q.スパムを規制する法律では再び送るのを断るために
返信しなくてはいけないようですが、返信して良いのでしょうか?」
http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/spam-FAQ.html#falv_chuli
・「Q.スパムに関するアドバイスでは、しばしば
『返事を送ってくれば二度と送らない』などとspamに書いてあっても、
絶対に返事をしてはいけないと書かれています。それは正しいのでしょうか?」
http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/spam-FAQ.html#biefanxin
−−−−−
実際、法律施行の際に、特定電子メール適正化法に関して重要な役割を果たす
特殊法人の選定が遅れに遅れ、しかもネットの事情にはとても明るいとは思えない
日本データ通信協会でした。
けれどもむしろ重要なのはその後ですね。
スパム問題とは切り離せないのはオープンリレーの問題ですが、
スパム問題の専門家となるべきデータ協会のサーバがその状態になっていたという
情けなさ。
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/6229.html
そして先日のセキュリティホール。
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/10226.html
この組織あるいはこの組織に情報収集を任せている総務省が
真剣にスパム問題に取り組もうという意欲があるとは思えません。
また、今年に入ってからは
ZDNet:動き出した総務省〜迷惑メール撲滅はなるか
http://www.zdnet.co.jp/mobile/0301/08/n_meiwaku.html
という記事が出ていますが、そこで書かれていたような
「抑止力としての機能」はほとんど果たしていないと考えられますね。
なにしろ、そこで処分された業者名の公開は
マスコミの方々の追求にも拘わらず、結局行われなかったのです。
そのような処置で何故抑止力が働くというのでしょう?
総務省が末端のメール発信業者にまで行政監視の下に置いているならまだしも、
どうせスパム業者は、関係官庁の監督下に置かれていない、
その場限りのダミー会社みたいなレベルのはず。
そのような業者名を公開しては
むしろ迷惑メール規制法の無力さを露呈するようなものであり、
スパマーの跋扈を助長する可能性があったので
公開に踏み切らなかったのではないか、と私は邪推しています。
結局、私が上で挙げた提言で危惧したように、法律を作っただけで
行政はほとんどそれを運用する気は無かったということです。
迷惑メール規制2法はプロバイダー制限責任法などと違って、
行政が行う運用について主に述べられたもののはず。
そうでありながら、結局法律を作るだけで、
運用に全くと言って良いほどやる気が見えません。
施行前後に
「適正化法は議員立法で(役人の手をあまり経ずに勝手に)作られたので
役人達は冷ややかな目で見ているのだ」
という噂話があり、まさかとは思っていましたけれども今では
なんだか信じてしまう今日この頃です。
スパム規制法を作ったのは決して他国に
遅れていないのにスパム対策公的サイトの貧相さを、
韓国や米国のものと比べて見ればヤル気の違いがよく分かります。
逆に言えば法律が問題なのではありません。
それを本気で官民とも運用する気があるかが問題なのです。
このような現状を見ると、行政のヤル気を出さないような、
表面的にスパムを禁止する法律だけを作っても
なんの効果ももたらさないことが容易に推察できます。
精々評価できるのは「未承諾広告」のスパムが
半分くらいはあるということくらいでしょうか?
ID-code:9dd1BEJlX1M
管理人さんありがとうございます。
> 前回のスパム規制2法の不十分さは制定時から意見が出ていたものであり、
> 今更、憤るのも...という気持ちが正直ありますね。
なるほど、だからこちらのようなサイトが必要になるのです
ね。(必要でなくなるのが良いことだとは思いますが)
でも、施行した今だからこそ、2法の不十分さがはっきりと
目に見えて解ってきたのだと思います。どんな法律も最初から
完璧なものは無いと思います。悪いところがあれば直していく
のが法律だと思います。そうでなければ、この投稿のどこかに
あったような「お達しだから、表示さえすれば送ってもよい」
という、考えをする人が出てくるのではありませんか。それな
ら、送ってはいけないというお達しがあれば送らないのかとい
えばそうはならないとは思いますが、だからこそ、送り手では
なく受け手の立場を考えた「お達し」と言うものを作っていく
ようにしなければならないと思います。