東京パワー開発 

プロパガンダ事務局


東京パワー開発 マニフェスト2003

ただ、クリックあるのみ!
Nothing but click!



「20世紀は映像の世紀である」と誰かが言ったのは、いつのことだったか。

写真、映画、テレヴィジョン。
映像にまつわる技術が飛躍的に進歩し、民衆の生活に多大なる影響を与えた100年間。
確かに、映像技術によって持たされる情報は、我々の生活の中で重要な位置を占め、
ときとして大きな力を持つ。
マスメディアが第4の権力と呼ばれる所以である。
第4の権力とは元来、民衆の代表として機能しなくなった司法・行政・立法という
既存の3権力に対する監視の目を向ける砦としての期待を込めた呼び名であったはずだ。
しかし、それが権力になってしまった以上、やはりそこには利権が生じ、
不正の温床になる可能性を持つ。
いや可能性の段階ではなく、既にそうなっていると言っていい。
端的に言って、マスメディアはもはや民衆の利益代表ではない。
あるいは、最初からそうであって、民衆が気づくのが少し遅かったということかもしれない。
しかしながら、マスメディアからの情報がこの100年間の変遷に
大きな影響を与えたことは否定しようもない事実である。
冒頭の言葉をより今風に言い直せるならば、
「20世紀は映像メディアの世紀である」となるだろうか。

しかし、いまやマスメディアの病理は末期的症状に突入している。
マスメディアから流される情報を手放しで信じる民衆は、もうほとんどいない。
我々は100年あまりかけて、マスメディアがいかに不正確で不誠実であるか学んできた。
そして、同時にマスメディア漬けにもなった。
その結果、現状を改善することに対して絶望しかけている。
マスメディアによって、革命への萌芽を摘み取られ、枯れさせられてしまったのだ。
いつの間にか我々は民衆ではなく、大衆に成り下がってしまった。

では、革命はもはや夢物語である、と諸君は考えるだろうか。

この20世紀末、いくつかの小さな革命が起こった。
それはニュースで取り上げられたものから、
小さなコミュニティーの中でムーブメントになった程度のものまで、規模はさまざまだ。
しかし問題は規模にあるのではない。
それらがすべて、ヴァーチャルな空間で発生したという部分が問題なのだ。
そしてそれらの小さな革命をサポートしたのは、言うまでもなく最新の情報通信技術だ。
インフォメーションテクノロジーの素晴らしさは、
個人で用意できる範囲のある程度の資金があれば、誰にでも平等に機会が与えられるところにある。
そこには、代議士として立候補するときのような莫大な資金は必要ない。
また、使い方次第で現実世界では自分より遙かに大きな力をもつ相手を負かしてしまうこともできる。

実際にそういう事件もあった。
そう、ヴァーチャルな世界では規模は問題ではないのである。
さらに、ヴァーチャルな世界で起こったことは、
場合によっては現実世界にも少なからず影響を及ぼす。
現実世界では不可能と思われる変化を、
ヴァーチャル世界を媒介とすることによって現実のものとすることも可能だ。

革命という言葉にピンと来ないのであれば、表現と言い直してもいい。
一昔前までは高度な技術と、高価な機材がなければ実現しなかった表現が、
100万円もしないコンピュータであっさり実現できてしまう。
例えばDTPがそうだ。
DTPをインターネットに応用すれば、
印刷コストを全くかけずに自作のコンテンツを不特定多数に配布することさえ可能になってしまった。

また、動画処理技術に関しても同様のことが言える。
今どき、テレビドラマで見る程度の画面処理効果くらいなら、
専用ソフトさえあれば、ごく普通のパーソナルコンピュータでもできてしまう。
より高価なPCであれば、ハリウッド並の多彩で高度な表現も可能だ。
そして、それらを使うことによって得た結果で、
現実世界になんらかの変化をもたらすこともまた可能である。

これでもまだ、革命は夢物語である、と諸君は考えるだろうか。

ハードディスク上のデータは全て0と1の数値に変換されている。
各種プロセッサや、メモリ、ロジックボード上でも同じことだ。
オンかオフか。コンピュータの中では2元的な価値観しかない。
そこに多元的な価値を見いだし、意味を持たせていくのは、そのデータを扱う人間に他ならない。
そう、諸君のことだ。
人々がコンピュータに向かう営みに、
古い世紀の大衆からの脱却と新しい世紀の民衆の復活を予感せずにはいられない。
コンピュータを自分のツールとして使い始めたとき、
もう諸君は革命へ向けての第一歩を踏み出している。
幸いなことに、旧世紀の権力者たちは、新世紀の民衆の足音をまだ聞きつけてはいない。
なぜなら、その足音はヴァーチャルな世界で響いているからだ。

さあ、マウスを握ろう。
そして、画面に現れたボタンを、そのヴァーチャルなボタンを押すのだ。
無数に、そして次から次へと表れるボタンの中からどれを選択し、押すのか。
それは全て諸君にかかっている。
ボタンを押した先に待っているのは決して選択的な未来ではない。
幾多の選択を経た後にたどりつくのは君自身の、君だけが知りうる未来だ。

ヴァーチャルな世界に生きる。そう決めた諸君に課せられることはただ1つ。
クリックあるのみ!

Text by UOZU, Yasushi




葵五郎ジャイアントファンクラブ

東京パワー開発制作・第一弾。
TECH Win誌97年7月号掲載の謎のデジタルムービーのファンクラブ !

パワー伝言板

東京パワー開発伝言板設置。
ご来訪の皆様のご意見をお寄せ下さい!


画像はりつけ板

あなたの一発ネタを大募集!
画像はりつけ、
みんなでつっこみ。

東京パワーリンク

ひとまずリンク中。

支配人室へ

東京パワー開発営業支配人室。
愚痴とたわごとの迷宮へようこそ。
〜不定期更新中〜


yuzu@mxc.mesh.ne.jp
Copyright (C) 2002 東京パワー開発